社員や弊社の翻訳者や通訳者に、インターンがインタビューするコーナーとなります!
今回は4回目のインタビューシリーズとなるネイティブの翻訳者であるCさんにインタビューをさせていただきました。
Q1. 翻訳や通訳の仕事を選んだ理由は何ですか?その分野に興味を持ったきっかけや経験について教えてください。
私の翻訳の旅は、日本愛と外国語への興味から始まりました。学生時代、オーストラリアのクイーンズ大学で翻訳科を学ぶ機会がありましたが、当初は興味を持てず、翻訳家の道は選びませんでした。しかし、一方で日本への憧れが強く、日本に行きたいという気持ちがずっと胸にありました。
日本が大好きになったきっかけは、遠い昔にテレビで放送されていた「Let’s learn Japanese」でした。その後、高校で日本からの留学生と友達になり、外国語に対する興味がさらに高まりました。ロシア語やスペイン語の本や教育テレビ番組を熱心に読んだり見たりする日々を送っていました。
そして、3年間の国際交流員として岡山で地元外国人向けの新聞の編集を行う中で、日本と外国の架け橋となるような仕事をしたいという思いが芽生えました。中国の珍しい出来事や統計を翻訳することで、外国人が興味を持つきっかけを提供したいと考えました。その結果、翻訳の面白さに目覚め、これからずっと続けようと心に決めたのです。
その後、東京での翻訳や通訳の仕事の機会を得ることができ、1年半の間活動しました。初めての経験として、多くの困難がありましたが、それでも決して諦めずに努力しました。そして、翻訳と通訳の違いを深く理解することができ、私は翻訳家が向いていると気づきました。
こうして20年間、私は翻訳者としての道を歩んできました。日本への愛と外国語への情熱が、私を翻訳の世界に導いたのです。
Q2. 翻訳の業務において最も重要だと考えるスキルや資質は何ですか?それらを向上させるために努力していることはありますか?
読者の視点を常に大切にするスキルは、私にとって一番大切なものです。特に現代ではAIが進化し、機械が文章を生成する時代ですが、私は原文の意図を理解し、より自然な英語で表現することに注力しています。また、長年の経験と豊富な人脈も、私の翻訳をより魅力的にするための重要な要素だと確信しています。
Q3. 仕事をする上でのチャレンジや困難な点は何ですか?それらを乗り越えるために取り組んでいる方法や工夫はありますか?
私の翻訳スタイルは、新しい文章に関しては柔軟で、自分が快適に表現できるよう心掛けています。しかし、既存の文章に関しては厳密に使用する必要があるため、自由なアプローチが難しいこともあります。このような場合、お客様の過去のデータを調べることが主な作業になることもありますが、それは翻訳者としての力を十分に発揮する上で重要なステップだと考えています。
幸いにも、様々な業界のお客様は過去のニュースやデータが豊富に存在しており、それを調査することでより正確で的確な翻訳を行うことができます。私はこのような状況に遭遇した際に、Googleなどのツールを上手に活用し、必要なデータを迅速に探し出す努力をしています。また、次回の翻訳に備えてデータを保存しておくことで、効率的に作業を進めるようにしています。
翻訳の世界は常に挑戦的ですが、私は柔軟性と情報収集力を駆使して、お客様に最高品質の翻訳を提供できるよう努めています。新しい文章と既存の文章の両方において、読者の理解を深める魅力的な翻訳を目指し続けています。
Q4. 翻訳や通訳の業界において、将来的なトレンドや変化について予測されることはありますか?
また、将来に向けて準備していることや注目している分野はありますか?
近年、AIの普及により、フルタイムの翻訳家としての道が難しくなるのではないかと感じています。AIは単語の順番を理解せず、言語の知識がクリエイティブにならないという制約があり、オールマイティではないと考えています。私もAIを仕事に取り入れてみようと試みましたが、AIへの質問方法が重要であり、求めるクオリティの高い文章を完成させるまでに倍の時間がかかることがあります。その結果を考慮すると、AIが本当に便利なのか、使いやすいのかという点に深く考えさせられます。私がお客様の依頼を受けて翻訳をする際、AIを使って感情を表現することが非常に難しいと感じることもあります。
現代におけるAIの普及は目覚ましいものがありますが、それによって翻訳家としての道が難しくなるとの不安を抱く一方、AIの制約を認識し、クオリティの高い文章を完成させるために努力している姿勢が大事だと考えます。AIを上手に活用することで効率を上げる一方、感情表現などの人間の独自性を大切にする姿勢は、翻訳家としての専門性とクリエイティブ性を必要とします。
AIの進化は翻訳業界に大きな変化をもたらす一方で、AIと人間の役割分担を理解し、お客様に求められる独特な文章を提供するという意識が大事です。これからの時代において、AIを上手に活用しながらも翻訳家の専門性と感性を存分に発揮することが、価値ある仕事を続けていく鍵となると思います!
<最後に感想>
インタビューを終えて、Cさんが長年にわたって翻訳家としての道を突き進んでいる姿には、本当に驚嘆しました。彼の行動力によって日本が好きであったという気持ちを胸に、日本で働いてみようという決断をした姿勢には、彼の強い意志と情熱が感じられました。
現代の時代に沿いながらも、Cさんはある技術を上手に活用し、同時に自身の魅力を失わずに翻訳家として活躍しているという姿は、彼の性格が表れていると感じずにはいられません。彼の明るい性格が、新しいチャレンジに対する前向きな姿勢と熱意によって輝いていると感じました。
彼の経験や人脈を大切にし、常に読者の立場を考えるスキルを活かし、クオリティの高い翻訳を提供する姿勢は、プロフェッショナルとしての彼の自信を感じました。また、AIの普及という新しい時代の流れにもしっかりと対応し、常に向上心を持ち続ける彼の姿勢には私も頑張ろうという気持ちになりました。
彼の明るい性格が、翻訳のクオリティにも一層魅力を与えているのだと感じました。彼の翻訳は技術と情熱、そして独自の人間性が融合したものであり、読者にとって心に残る価値ある文章を提供しているに違いないと思います。
長年の経験と魅力的な人間性を兼ね備えたCさんの活躍は、翻訳家としての専門性とクリエイティブ性を存分に発揮している素晴らしい姿だと感じました。今後も彼のような翻訳家の存在が、さまざまな文化をつなぐ架け橋としてさらなる発展を遂げることを願っています!
By インターンK