どのように外国人モニターを集めるのか
外国人募集においては、対象の外国人によって、募集する場所やサイトが異なります。
インターネットがない時は、フリーペーパーに広告を掲載したり、外国人がよく行くお店に行って声をかけたりして集めていました。まさにアナログ的!その後2010年くらいからは、インターネットで募集するようになり、今はネットに加えてSNSなど様々な方法を組み合わせて募集します。
年齢層が高い人はFacebookの使用度が高いなどもあり、国・年齢・性別によって募集するサイトが変わります。
3-4人の人を集めることは誰でもできると思います。
しかし、クライアントさんの意向は、同じ白人でも、ヨーロッパ人の男性で、10~50代2名ずつ合計10名、など様々な年代の人を集めて欲しいという要望が多く、同様の募集方法では難しくなります。
更に、クライアントさんが対象の外国人モニターの在留年数を3年以内とされる場合もあったりで、募集の難度がぐっと上がりますので、アナログ的な作戦が功を奏します。
外国人のマネジメントで難しい点
同じ時間に集めるだけなら、さほど難しくはありませんが、個々に時間が異なる場合や、場所が違う場合、それぞれの予定もありスケジューリングだけで大変になります。
もちろん、英語での対応となり、すべて決まるまでは、すぐに受信箱がいっぱいになるほどメールがボンボン入るさまです。
また、当日も現れないことや、場所がわからない、間違った電車を乗って違う駅まで行ってしまった、など日本人よりハプニングが多く一息つけるのはモニターテストが実際に終わってからになります。
テストに来た時の英語や語学については、弊社から通訳を入れますので問題はありませんが、集めて最後まで行かせるというのは簡単なようで、忍耐のいる話になってきます。
もう一つの難点が、外国人の場合は短期間で帰国する人も多く、次に声をかけようとしてももう日本にいないことが多いこと。モニターの場合、登録制にしており、弊社にも外国人をたくさんプールしていますが、プールしてもしても帰国によって出ていく数も多く、常に募集をしなければなりません。これがコストと時間がかかります。
モニター試験の依頼が多いのは白人系!
在留外国人の国別、資格、日本での居住地を見てきましたが、弊社に依頼を受けるのが、ほとんど白人のモニターに関するものです。ということで、最後に白人は何人ほどいるのかを調べてみました。
ヨーロッパ(ロシア含む)・北米・オセアニアで約18万人います。(2019.12「在留外国人統計」)
その他の地域の白人も含めればもう少しだけ上がるかも知れません
日本に住む国別の白人数トップ5
1. アメリカ 5.9万人
2. 英国 1.8万人
3. フランス 1.4万人
4. オーストラリア 1.2万
5. カナダ 1.1万
意外にも人口が2500万人くらいしかいないオーストラリアからの人が多いのが驚きます。
ちなみに、弊社が行う外国人モニターでは、アメリカ、フランス、英国、東欧からの出身者が多く、若い人が多いです。
日本が好きなので、身軽な立場で日本で勉強・就業し、経験を積みたいという感じです。
永住する人は日本人と結婚し、普通に日本社会に溶け込んでいます。長年いる人は、DNA自体は変わりませんが、日本の食や風土に合う体質に変化していくため、モニター試験をしても違う結果が出る場合もあります。
まとめ
- 日本に住む外国人の数
288.5万人(2020年6月末) 前年比-1.6%減
- 日本に住む外国人 国別TOP 5
1. 中国 786,830人(うち永住者30万人)
2. 韓国 435,459人
3. ベトナム 420,415人
4. フィリピン 282,023人
5. ブラジル 211,178人
- 日本に住む外国人 在留資格別 TOP 5
1. 永住者 800,872人(うち中国人30万人、韓国人30万人)
2. 技能実習 402,422人
3. 特別永住者 309,282人
4. 技術・人文・国際業務 288,995人
5. 留学 280,273人
- 日本に住む外国人 都道府県別 TOP 5
1. 東京都約 56.8万人
2. 愛知県約 27.6万人
3. 大阪府約 25.3万人
4. 神奈川県約 23.5万人
5. 埼玉県約 16.6万人
- 日本に住む外国人 欧米系のみ TOP 5
1. アメリカ 5.9万人
2. 英国 1.8万人
3. フランス 1.4万人
4. オーストラリア 1.2万人
5. カナダ 1.1万人
(参 日本に住むインド人 3.5万人)
やはり、外国人に実際に使ってもらったり、商品やサービスに関して意見を聞くと、日本人では考えもつかないような結果や意見が出てきます。開発時点でのこの試験は必須であります。
弊社では、主に大阪において外国人モニターのリクルート(募集)・マネジメントを2006年から実施しており、数多くのプロジェクトに協力してきました。様々なアドバイスやご提案ができますので、いつでもお問合せ下さい。