2025年5月20日、大阪・ヒルトンで開催された「ポーランド・日本 貿易フォーラム2025」。主催はポーランド投資・貿易庁(PAIH)。ポーランドと日本の主要産業の連携を促進するため、両国の官民関係者が多数参加し、万博のタイミングに合わせて開催された大規模フォーラムです。 K’sは、本イベントにて日本語↔英語の同時通訳者8名、さらにバイリンガル会場スタッフ10名を派遣し、国際イベントの運営を多言語面から全面的にサポートいたしました。
1. 2週間前の急な依頼 - 4会場を8名の同時通訳者でカバー
今回のフォーラムは、メインステージと3つのサブステージの合計4会場で構成され、それぞれで同時通訳を実施。1会場につき2名1組で対応するため、1日に8名の同時通訳者を確保するという非常に珍しい依頼となりました。
ポーランドの現地企業から正式な依頼が入ったのは、なんと開催のわずか2週間前。関西地域の通訳者は万博関連の業務でほぼ埋まっており、初期段階で確保できたのは5名。そこでK’sでは、信頼関係のある通訳者ネットワークを駆使し、岡山・愛媛・名古屋からの遠征も含めて調整。交通費を弊社で負担するかたちで、最終的に8名を確保することができました。
通訳者の多くは、他社からも同時期に声がかかっている中、K’sとの信頼関係や日頃のつながりを重視して応じてくださった方々。この経験を通じて、改めて「エージェント業は信頼で成り立つ」ことを改めて実感しました。
2. 英語でのやり取りでの安定運営
今回、イベント全体の調整を行ったのはポーランドの現地企業。海外とのプロジェクトでは、文化・言語・ビジネススタイルの違いによる意思疎通の難しさも起こりがちです。
しかし、K’sでは日頃から多国籍クライアントとのやり取りを英語でスムーズに行っており、海外イベント会社との調整や進行管理にも慣れています。
一筋縄ではいかない依頼内容や急な変更にも、通訳コーディネーターと通訳者のチームワークで柔軟に対応。特に、海外からの要望に対して、日本国内の通訳者・スタッフに的確に伝え、現場で形にする力こそがK’sの強みです。
3. 直前資料・直前人員追加依頼(泣) !
通訳準備に欠かせない事前資料の多くがイベントの2日前に届いたことも、今回の大きな課題のひとつでした。8名もの通訳者に対し、土日返上で資料を一斉に展開。中には当日朝にしか届かないものや、資料自体が存在しないセッションもありましたが、さすがのプロ通訳陣が柔軟に対応し、質の高い通訳を提供しました。
また、バイリンガル会場スタッフについても、イベント2日前に「10名足りないので提供欲しい」とのリクエストがあり、急遽社内外ネットワークを活用して確保。参加したスタッフたちは「ポーランドの魅力を知る良い機会になった」「次回も参加したい」と前向きな感想を口にしており、現場の雰囲気も明るく活気に満ちていました。
4.「プロの誇り」
今回の案件では、利益よりも「プロフェッショナルとしてやり切る」ことに価値を置いて対応しました。交通費の持ち出しや制限のある契約条件の中でも、チーム一丸でベストを尽くしたことは、K’sとして大きな誇りです。
何より、通訳者・スタッフ・クライアントからの「ありがとう」の言葉が、すべての苦労を報いてくれました。
K’sは、“人と現場”で応える多言語パートナーです
大規模な国際フォーラム、短納期、複数拠点同時進行など――高度な対応が求められる現場こそ、K’sの得意領域です。言語力だけでなく、海外とのやり取りに慣れた運営力と現場力で、イベントを成功へと導きます。
「言葉の壁」だけでなく、「文化や運営スタイルの違い」も乗り越えるパートナーをお探しなら、ぜひK’sにご相談ください。


