― 経験豊富な監査通訳者が支えた、8時間にわたる国際監査 ―
K’sインターナショナルでは、オーストラリア・ニュージーランドの認定機関ら依頼を受け、日本企業のオンライン認定審査(監査)において、日英通訳を担当しました。同機関は、ISOなどの国際規格に基づいて活動する認証機関を審査・認定する立場にある国際的機関です。監査の現場では、専門用語・正確性・即時性のすべてが求められる極めて高難度な通訳分野です。

膨大な審査基準、限られた事前情報
今回の審査では、対象企業からの事前資料は一切なく、同機関の審査基準書のみが共有されていました。しかし、その資料は膨大で、どの部分が実際に使われるかは不明でした。通訳チームは限られた時間の中で、以下の準備を徹底しました。
- 認定・審査関連の英語用語の整理
- 監査の質問・回答の典型パターンの把握
通訳体制:2名のベテランによる分担対応
審査は約8時間にわたり、2チームに分かれて担当。それぞれの1名ずつの逐次通訳で対応し、最後の総括セッションのみ全員参加としました。
担当したのは、いずれも監査通訳を主領域とする経験20年以上のベテラン通訳者。メーカーでの監査・会計・品質マネジメントに強く、丁寧な仕事ぶりでリピートが多い二人です。
オンラインでも十分に機能する「監査の場」
コロナ禍以降、監査の多くは再び現地開催へ戻りつつありますが、今回のように完全オンラインでも監査は十分に機能していました。審査員は画面越しの対話でも被監査側の説明を的確に理解し、質問の切り口や反応からも、オンラインならではの柔軟な進行が感じられました。
むしろ、双方が集中して対話できるオンライン監査は、移動負担のない効率的な審査スタイルとして、今後も一定の需要が続くと考えられます。
通訳者が果たした役割
オンライン審査では、資料も表情も限られるため、通訳者には聴解力・構造把握力・文脈理解力が強く求められます。K’sインターナショナルの通訳者たちは、
「見えない情報を補い、話の流れを読み取りながら、双方の意図を正確に伝える」
というプロの通訳姿勢を徹底。事前準備が難しい状況でも、審査の目的と流れを正確に橋渡ししました。
今回の対応概要
| 案件名 | 豪NZ認定機関によるオンライン認定審査通訳 |
|---|---|
| 実施形式 | オンライン(Zoom) |
| 対応時間 | 約8時間/ 各グループ1名の逐次通訳 |
| 対応言語 | 日本語 ⇄ 英語 |
| 通訳方式 | 逐次通訳(必要に応じて切替) |
| 分野 | 国際認定・品質保証・監査 |
| 特徴 | 事前資料なし/審査基準のみ共有・高専門性・短期間準備 |
| 通訳者 | 監査通訳を主領域とするベテラン2名(経歴20年以上/メーカー監査・会計に強み/丁寧でリピート多数) |
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