CONSULTATION CASES | FAQ 09
外国人スタッフの本音を聞きたい
面談時の通訳に求められる役割とは
外国人社員との面談・ヒアリングに通訳を活用する際に知っておきたい、
面談通訳ならではの役割と心構えを解説します。
外国人スタッフの定着に悩む企業から、「一度本人に話を聞きたいが、言葉の壁があって踏み込めない」というご相談をいただくことがあります。会議通訳とは異なり、個人の感情や職場への不満・不安が絡む面談では、通訳者に求められる役割が少し変わってきます。正確な言語変換だけでなく、話しやすい場をつくる配慮も必要です。
Q
外国人スタッフに長く働き続けてほしいのですが、何か不満を抱えているようです。本音を聞き出すために、面談の場で通訳を依頼できますか?
A
対応可能です。面談・ヒアリングの場に通訳者を入れることで、スタッフが母語で率直に話せる環境をつくることができます。通訳者は双方の発言を正確に伝えるとともに、中立的な立場を保つことが求められます。
面談通訳では、発言を正確に伝えることに加え、スタッフが「安心して話せる」と感じられる雰囲気づくりも通訳者の役割のひとつです。会社側・スタッフ側のどちらかに肩入れすることなく、中立の立場で場を支えることが重要です。事前に面談の目的・背景・懸念事項をお聞きしたうえで、適切な通訳者をご提案します。
―面談通訳と会議通訳の違い
会議通訳
- 複数参加者の発言を正確に伝える
- 専門用語・議題への事前準備が中心
- 進行に沿った客観的な訳出が求められる
- 感情的なニュアンスより情報の精度が優先
面談通訳
- 1対1または少人数の対話が基本
- 感情・ニュアンス・行間を丁寧に伝える
- スタッフが話しやすい場の雰囲気を支える
- 中立性の維持が特に重要
中立性が本音を引き出す
面談の場で通訳者が会社側の意向を代弁したり、スタッフの発言をやわらげすぎたりすると、双方に不信感が生まれます。通訳者が「この場は安全だ」と思わせる存在であることで、スタッフは普段言いにくいことも話しやすくなります。面談前に「通訳者は中立である」ことをスタッフに伝えておくことも、率直な対話につながります。
言葉だけでなく、文化的背景の理解も必要
国や文化によって、「不満を直接伝えることへの抵抗感」「上司への遠慮の表し方」「沈黙の意味」は大きく異なります。面談通訳者はこうした文化的文脈を理解したうえで、発言の背景にある意図を適切に伝える役割も担います。
外国人スタッフの定着支援とのつながり
面談通訳は、単発の問題解決にとどまらず、外国人スタッフが「自分の声が届く」と感じる職場環境づくりにつながります。定期的なヒアリングの場を設けることで、不満の早期把握・離職防止・職場環境の改善に役立てている企業も増えています。継続的なコーディネートについてもご相談ください。
まとめ
- 面談通訳は会議通訳と異なり、感情・ニュアンス・文化的背景を含めた対話のサポートが求められる
- 通訳者の中立性が、スタッフの本音を引き出す環境をつくる鍵になる
- 文化によって「不満の伝え方」や「沈黙の意味」が違うことを理解した通訳者が適している
- 定期的なヒアリングへの活用で、外国人スタッフの定着支援にもつながる
外国人スタッフとの面談・ヒアリングへの通訳コーディネートについて、
お気軽にご相談ください。
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Ks
Ksインターナショナル 編集部
大阪・東京を拠点に、国内外の会議・商談・カンファレンスの通訳コーディネートを行っています。企業担当者の方が「はじめての通訳依頼」でつまずかないよう、実務に役立つ情報を発信しています。

